今年度より会長を仰せつかりました青森高校PTA会長の葛西孝之と申します。これから2年間、県連会長と会社員の両立に努めて参りますが、時に業務を優先せざるを得ないことをお許しいただければ、幸いです。
これまでに小学校、中学校、高等学校の計5校でPTA活動を経験してきました。同じ青森市内にあっても、「学校が変われば、活動の在り方も変わる」と感じてきました。まして全県的組織である本会においては、各地区の活動の在り方・課題は地区ごとに異なるものであろうと思います。それだけに各地区で活動されている会員一人一人の存在は宝であり、全員が主役であると思います。
会長は地区の顔であるすべての会員を結ぶ、つなぐ存在として、皆様の声をよく聞き、スピード感のある意思決定に基づく、スムーズな運営を目指します。
過去2年の高校生活を振り返りますと、生徒達は新型コロナウィルスにより大きな影響を受けてきました。簡素化された入学式で高校生活をスタートし、授業は時にリモート、部活動も思う存分できず、大会は中止。さらに楽しみにしていた修学旅行は中止または目的地変更と、コロナ禍のなか、実に制約の多い高校生活を過ごしてきました。
「コロナを憎んで、人を憎まず」感染したくて感染する人はいません。我慢の多い暮らしをおくってきた生徒達にとって、この先にある未来は明るいものでなくてはなりません。PTA会員全員が手を携えて、卒業時には生徒一人一人が納得できる進路選択ができるよう、支えていきましょう。
先日、近くの小学校で運動会があり、子どもたちの元気な姿が見られました。そのにぎわいがうれしく、喜びを感じました。今年は多くの学校で感染対策を工夫した上で、開催に踏み切っています。新型コロナウィルスとの戦いが3年目となる今年は、本当の意味でのwithコロナ時代がスタートする年になると思っています。
ICT技術の進展により、県内でも「テレワーク」や「リモート会議」が当たり前となり、どこにいてもつながることができるようになりました。しかし私は、何かが足りないと感じています。どこか他人行儀であり、そこに集う人の心まではつながらない気がするのです。
「人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる!!」大ヒットマンガ「鬼滅の刃」主人公・竈門炭治郎の言葉です。炭治郎からもらった勇気を武器に、引き続きコロナと戦いながら、「心がつながる高P連」を皆様と一緒につくっていきたいと思います。

青森県高等学校PTA連合会
会長 葛西孝之